＊ Wonder-room…No.7 ＊

「おはよう姫。あれ？姫ちょっと大丈夫？顔色悪いより、色ないじゃない？今日は 出社やめる？」

煌さんが 心配そうに 覗きこんで私に聞く。

「ちょっと 調子悪いだけです。多分 寝不足のせいなんで、車の中で寝かせて下さい。」

「そう？じゃ行こうか？気分悪くなったら、直ぐに俺に言ってよ。大切な姫に何かあったら一大事だからね。わかった？」

「はい。煌さん ありがとうございます。」

車に乗って 直ぐに眠りの世界に入った。

ゆらゆら、揺れている…

「寧々 どうしたんだ？」

「寝不足。それで調子悪いみたいだ。今日は 奏夢の部屋で寧々頼めるか？」

「勿論だ。寧々どうしたんだ？俺 後で愛斗に聞いてみるよ。」

「じゃ 今日は寧々の仕事は煌頼んだぞ！」

「任せておけ。楽勝だ。寧々にイタズラすんなよ。お兄さん…」

「バカか…。当たり前だろ。煌ありがとな。」

「何だよ。お前が礼とか、キモいわ…寧々をよろしく。」

「起きたら 連絡するからな。」

寧々は昼前に、起きてきた。

「ごめんねお兄ちゃん。私社会人失格だよね。寝不足で業務に支障とか、あり得ないね…」

「寧々、寝不足の原因は何？俺には言えない事？」

「お兄ちゃんは誰かと付き合った事ってある？」

「えっ寧々。それってお兄ちゃんに彼氏が出来たの報告か？心の準備がいるじゃないか…」

「お兄ちゃん。話飛び過ぎ。お兄ちゃんは好きじゃない人と付き合う事が出来る？」

「う～ん、男は時としてそれが出来るかな…俺は好きなやつしか受付ないけどな。」

「そうなんだ。男の人って難しいね。」

「寧々悩みがあれば、お兄ちゃんいつでも聞いてやるから、言えよ。」

お兄ちゃんは煌さんに内線を入れて 煌さんが迎えに来てくれた。