* Wonder-room…No.7 *
24階にエレベーターは直通で到着
社長室に行くんだよね…
働いていた時ですら行った事のない場所。

煌さん 一体何を企んでいるんだろうか?

コンコン…

「どうぞ…」

「えっ?何で?どういう事?え~~~」

「寧々 騒ぎ過ぎだよ…、ほらちゃんと挨拶しなさい。」

「失礼しました。小鳥遊 寧々です。おじ様 お久しぶりです。」

「寧々ちゃん。すっかり大きくなって…」

「姫、やっぱり親父の事覚えていたんだな…」

???

えっえ~!!
まさか、そんな…

「おじ様は 久遠社長だったんですね。」

「おいおい 今更言うの?」

クスクス、ハハハとみんなは笑っている。

まさか繋がらなかったし、私も大概失礼だ。勉強不足丸出しで 恥ずかしい…

「寧々小さい頃 くーちゃんとこの煌君と遊んでたんだよ」

「お父様、寧々本当にびっくりしました。あの意地悪なお兄ちゃんが煌さんだったなんて…」

「ハハハ…寧々は昔から可愛かったから、俺わざと泣かせてただろ?」

「そうだよ。いつも奏夢お兄様が 助けてくれてた…」

「今はたかちゃんとこで、煌世話になってすまないね。色々、こっちにいると煌が風当たりが強いからな…」

「おじ様、私が専務でその秘書が煌さんなんですよ…絶対おかしい人事だと思いませんか?」

「寧々ちゃん、僕がね そうして欲しいって たかちゃんに頼んだんだよ♪」

意味が全くわかりませんが…

「煌を副社長の奏夢君の下で鍛えて欲しくて。だからね、秘書させてるんだよ。」

「寧々は煌君が秘書で仕事がスムーズに運ぶだろ?煌君はね スゴく優秀なんだよ!」

良かった…父は煌さんを認めてくれてるんだ。ニッコリ煌さんを見つめた。

煌さん 嬉しそう。私と目が合うと 少し照れくさそうにしている。

きっと、おじ様もわかっているんだと安心した。

「今日 寧々ちゃんに来てもらったのはね…久遠家と小鳥遊家との未来に関わる事なんだよ…」

おじ様は周りくどく話してくる…
何故か…私はそれからの話を 他人事の様な感じで ぼんやりと聞いていただけだった…



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