* Wonder-room…No.7 *
俺は物心ついた時は 既に寧々が俺の世界の中心にいた。

「寧々可愛い…」
いつも常に俺は思う…

だけど、リアルな世界には限界があると言うか、境界線なんて直ぐ目の前にある。

俺は寧々の実の兄であるという
変えられない事実。
兄じゃなかったら 寧々とは
出会ってさえなかったと思う…

神様は俺に試練ばかりを与え
側で寧々を守るしかない拷問…

それでも、俺は寧々さえ側にいれば 他はどうでもいいとさえ思っていた…

あの時まで…


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