* Wonder-room…No.7 *
「琉衣ストップ、そこまで!」

部屋にバタバタと足音がして 誰かが入って来た。

「ちぇっ。残念!!」

「お前なぁ 素早く寧々連れて行ったと思ったら 何勝手な事してんだよ。ルール守れよ‼」

「愛斗さん。いいじゃん別に…だってさぁ 僕にはいつも時間ないから チャンスないしさ。」

「可愛い顔して 抜け目ないな~お前。」

「大秦さんには絶対言われたくない。」

「そりゃ どうも~♪」

「褒めてないんですけど。で、これからどうするんですか?」

さっきの衝撃から 時間がやっと動き出した私は 布団の中から起き上がった…

「キ、キャア~。何で、ふ、服はどこ?」

下着は辛うじて付けてはいるが、何で?

私の前に素早く来て みんなから見えないように遮ってくれたナイトみたいな人がいた。

「寧々大胆だね。パーティーでどんな事しょうと思ってたの?」

嫌、ナイトじゃなかった…耳元で喋るの禁止にしてもらってもいいですか?さっきも…

「あ~思い出した。煌さん、勝手にキスしないで下さい。私、私…」

「ハハハ…可愛いね。僕のキス思い出してくれたんだ?」

「こらお前ら 自由過ぎ。寧々パニックってるから。煌と琉衣は今日パスだからな。」

「愛斗 鬼だな‼」
「愛斗さん、酷い…」
ぶつぶつ文句を言いながら、二人は仕方なく頷いていた。

「さてと、寧々ほら服着ろよ。」

服を渡され ワンピを素早く着て、また一階のカフェテリアに行った。

パーティーというには 考えにくい催しだとは知らずに…
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