＊ Wonder-room…No.7 ＊

彼らと私の関係

今日は父とレストランで食事の約束をしている。定時で退社をしてホテルに向かう。

いつもは煌さんが 家まで送ってくれるのだけど、ホテルまで送ってもらう訳にはいかず、自信がない電車に乗って行こうと思う。

まず切符を買うんだよね。えっと、わかんない。駅は…？ここどこだっけ？

パニックになる寸前に、すっと助けてくれた人がいた。

「どこまで乗ります？電車余り乗らないでしょ？僕が一緒にわかるところまで、行きましょうね」

非常に助かるお誘い。だけど、全く知らない人…あれ？だけど、この超格好いい この人最近見たかも？

「あの…あなたは？」

「あっ僕の事覚えてません？この前の大翔の個展であった、瀬野大秦の弟です。思い出してくれました？」

瀬野さんの隣に お洒落なお姉さんがいる。
ニコッと笑い掛けられてしまった。

「乃愛、兄のマンションの住人さんだよ。ちょっと困ってるぽいから、一緒に付いて行くけどいい？」

「陸翔、その方が安心だよね。」

うわ～、この人よく見ると 超可愛い人…二人 すごく美男美女…オーラがすごい！

「あのっデートの邪魔なので、付いて来なくて大丈夫です。どの電車に乗れば付くのかさえわかれば 何とかなると思います」

「ダメだよ陸翔。この人絶対迷子になるよ。だって、切符買った事ないでしょ？」

何でわかるの？正にその通り…

「お姉さん、ゴールドカードで切符買えないです。流石俺の乃愛。」

チュッと、女の人にキスしてる？
あ、あの…ここは日本だよね…

「もぅ陸翔。外でチュウしちゃダメ～。」

「ごめんね。お姉さん、俺の彼女が可愛い過ぎるから許してね」

私は無事に今日 レストランにたどり着く事が出来るのでしょうか…