* Wonder-room…No.7 *

No.1~No.6

私は 後5ヶ月とちょっとで、人生の伴侶とやらを この6人の選抜メンバーから選ばなければいけないらしい。まず、絶対考えられない人から 外す事にした。

No.6の琉衣君…未来職業アイドルの旦那さんは、やっぱり無理だと思う。私 華やかな世界には どうも馴染めないし、地味が一番しっくりくる。

琉衣君の部屋に行く事にする。
コンコン……

「はい。あれっお姉さん珍しいね。入ってよ。」

「お邪魔します。」

あのパーティーで気絶した以来の部屋だ。
相変わらず お洒落で洗練されたインテリアで 素敵だからほぉ~っと ため息が出る

「ねぇ琉衣君は いつからアイドルになろうと思ったの?」

「お姉さん、それ聞いちゃう?」

少し照れて恥ずかしそうな琉衣君

「僕が小学5年の頃かな…運命的な出会いがあったんだ。所謂一目惚れってやつ。だけど…名前や住んでる所もわからないし…僕がアイドルになって 有名になったら…会えるって その時本気で思ってたんだ…」

「意外…琉衣君って見かけと違って熱い人なんだね。その人と会えるといいね!」

「そうだね…運命って不思議。まさか向こうから近くに来てくれるなんて 僕はラッキーかも?」

え?どういう意味か わかんないけど、琉衣君が 嬉しそうにアイドルスマイルで笑うから 私は軽く受け流しただけだった……
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