* Wonder-room…No.7 *
次に考えられない人は…やっぱりNo.2の大秦さん。
ノリが軽いし モデルという派手過ぎる職業と見た目。並ぶと自分が悲しくなっちゃう…

大秦さんとも話してみよう。
コンコン……

「あれ~寧々。どした~?やっと俺の魅力に気付いた感じ?」

は?何言っちゃってんの?ないない と思いながら…ちょっと笑ってしまう。

「はぁ…止めてくんない。俺の部屋ってわかってる?」

急に真面目な顔で 私を見る大秦さん

「ねぇ 真面目な話していい?」

えっ。大秦さんの真面目って?

「寧々、ここ座って…」

ソファーに座らされ、隣に大秦さんが座る
手を握られ それから抱き締められた。

「こら 男の部屋で無抵抗は 襲って下さいと同じ…嫌なら嫌って言う事」

いつもと話し方とか 雰囲気がガラリと違う大秦さん…
私から少し離れて 顔を覗かれる

「寧々は何でこのマンションに住む事にした?自分の意思で来た?」

「あの、大秦さん。質問の意味がわからないです。わかる様に説明お願いします」

「わかった。俺は今モデルの仕事をしている。けど これは仮の姿。別の職場はずっと前から用意されていて、まだ心の準備が出来てなかった。」

「モデルやめちゃうんですか?」

「ああそうだな。いつまでも出来る仕事じゃない。で、ここから話は変わる。」

ちょっと寂しそうな感じ だけど目はキラキラとして、やっぱりこの人はオーラが半端なくある人だ

「寧々がここに来た事で 俺も先の事を考える様になった。」

え、どういう事?

「俺のお姫様だから、絶対誰かに取られたくないからな。」

お姫様とか…大秦さん頭大丈夫?
私はどうしたらいいんだろ?やっぱり、一人一人に話を聞くしかない、これしか考えられなかった。

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