* Wonder-room…No.7 *
最後に来たのは ラスボスのNo.1の愛斗さんの部屋。ここが一番難関だよ…

コンコン…

「寧々やっと来たか…」

「今ねみんなの部屋回ってた。みんなが私をどう思っているか 話をしたくてね!」

「それで、誰かに手を出されなかったか?」

笑いながら…聞いて来る余裕さ。
ちょっと盛るくらい いいよね?

「う、ん…何でわかったの?見てたの?」

ドカッ、机を蹴らないでよ…

「チッ 誰だよ?そいつ締め上げる…」

やだ怖い…そんなキレる事?

「そいつに何された?寧々こっち来いよ」

やっどうしょう…
これ不味い展開じゃない?

グイッと強引に抱き締め 私を更に惑わす。嫌だって感情はない。むしろ…ドキドキが増すばかりで、大人しくなっちゃう。

「お前なぁ そいつにもこんな風に好きにされてたのかよ?むかつく…」

ちょっと粗っぽいキスをして 私を覗き込んで、はぁ~とため息をつく

上目遣いで愛斗さんを見て

「だって、好きなんだもん…」

「/// それ一番 言ったらだめなやつだろ?」

ギュッと更に強く抱き締めて来て 苦しいけど、嬉しい…

「俺以外に言うな‼あ~くそっ!」

「何で?言っちゃだめなの?」

「……お前、まさかわかんないのか?」

「わかんない(愛斗さんが…)

「へぇわかんないのか、お前…」

いつの間にか 壁に追い込まれていて 逃げ場はない。黒いオーラの愛斗さんが 笑っている…

「わかんないやつには、体で教えるしかないか…」

地雷踏んだ?自ら…こうなる事わかってたはず…

「私の好きな人は 愛斗さんだけ。私の初めては全部愛斗さんのもの…最後の彼氏になってくれるんでしょ?」

最初から素直になれば良かった…
気持ちがはっきり言えてスッキリした

愛斗さんが部屋で固まっているとは知らずに
私は愛斗さんの部屋を後にした








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