* Wonder-room…No.7 *
父に会って 話す為に今日は家に戻った。兄にも 報告はしないといけないとは思っていた。

前の兄との関係だったなら、嫉妬に狂った兄からのお仕置きが必ず実行されていたはず…今日は穏やかに報告が出来て一安心した。

三神が、運んで来てくれた食事を 兄と笑いながら食べる…

穏やかに家族と過ごす時間に 少しセンチメンタルな気分が混ざる。結婚したら、こんな時間無くなるんだな…前まで 兄と一緒にいる時間が死ぬほど耐えられなかったのに…

「ねぇ 私が結婚しても お兄ちゃんに甘えても大丈夫?冷たくしない?」

急に不安になり、兄に確認してしまう

「ハハ…覚えておいて。寧々が世界で一番可愛いんだから、寧々はお兄ちゃんにずっと寄りかかって いつでも甘えていいよ」

「…お兄ちゃん、ありがとう」

グスン…泣きながら お兄ちゃんにまた抱き締められてしまった…

「あ~可愛い寧々…」

お兄ちゃんは涙さえ キスをしながら嘗める…かなり変態さん。だけど…私はやっぱりお兄ちゃんが この先ずっと嫌いにはなれないと思う…

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