* Wonder-room…No.7 *
ある場所に移動した

私のミッションは…やっぱり
独り暮らしをする事

誰の干渉も受けない 自由の身になる…時間にも縛られない、人と関わりのない、そんな生活…

実家から出た初めてのマンション暮らしは 父の差し金入りの 訳あり契約付きだったし、色々な人が私に構ってくる あり得ない毎日だったから…

今日から住むマンションは セキュリティはしっかりしてそう。エントランスにコンサルジュがいて 挨拶をしてくれる。

エレベーターも乗るのに別のカードキーが必要だし、中々の装備が付いている。

エレベーターで8階まで上がり、カードキーで部屋に入る。

玄関から入ると 初めて見た部屋は何故か私のお気に入りの家具やら、照明、電化製品で揃えられていて驚く。

寝室は 私好みのベッドにクローゼット…クローゼットの中にも 仕事着のスーツやらワンピースなどの服が数着既に掛けられている。

何で?今日朝話して 夕方直ぐの移動なのに用意周到過ぎる…違和感がある…

けれど…この部屋を嫌だと言っても、元のマンションに帰るのは勘弁して欲しいから 余計な事は考えない様にした。

「お父様 寧々は今マンションに着きました。すごく素敵なインテリアが揃えられていて、嬉しいです。ありがとうございます。お兄様には、内緒にしておいて下さいね。明日からは 電車で通いますから、車の手配はしないで下さいね」

父に無事に到着した事と、明日からの希望も話しした。とりあえず…今日からは自分で食事を作らないといけないと思い、キッチンに行き 調理道具があるか調べる。

フライパン、鍋などの最低限の道具は揃えられてあり 何でも作れそうだ。

近くのスーパーがあるか、ネットで検索したら、徒歩5分に大型スーパーがあったので、買い物に出掛ける事にした。
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