運命
それが統満の隣に立つための、
第1条件だと思うから

「だからこれからよろしくお願いします」

「…っ!ハッ、ハハハ!!
やられちゃったね!蓮琉?」

「ほんとにな…完敗だよ」

えっ?え?

「想嬉…」

ギュー――――――

「統満?どうしたの?」

「ありがとう…」

「ふふっ…ほんとにどうしたのよ?」

統満の頭を撫でる…

「ほんとに信頼してるんだね…
俺らにすら蹴る殴る以外
触らせてくれないのに…すごいね」

「……改めてよろしくな?
それと俺達の事は呼び捨てにしろ
敬語も要らない…」

「え?でも、」

「想嬉ちゃん…俺らまだ死にたくない」

死にたくない?
どういうこと?

「俺の想嬉に敬語で話させるのか?
お前ら」

あ、なるほど?

「とーま?だめよ?」

「チッ…」

「まっ、でもほんとに敬語とか要らないよ
仲良くなりたいし…それに
俺達は2人に一生を捧げる覚悟だからね?」

一生…
この人たちはきっとほんとに一生を
かけるんだろうな…
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