運命
それが…この人たちの覚悟
それなら、

「私はあなた達を守りたい…
喧嘩とかそういうんじゃなくて…
えと、なんか寂しそうに、
苦しそうに見えるから、私ともっと
仲良くなったら心を預けてほしいな?」

「「っ!」」

「気づいてたんだ…」

「鋭すぎんだろ…」

やっぱり、ずうずうしいのかな?

「想嬉ちゃんありがとう…」

「想嬉…俺らに居場所をくれるか?」

2人とも…

「うん!!…統満がいないと
きっとまだ震える…それでも
拒絶はしないから…2人の帰る居場所は
ここにあるからね?」

「「ん」」

よかった…
これから、きっと死ぬまで続く付き合い
また関係を大事にしようと思えたのは
統満のおかげなんだよ?気付いてるかな?

「チッ…想嬉…俺以外見るな…シュン」

「統満ってば…」

統満くん…絶賛嫉妬中でした……

「そう言えば…調べ終わったよあのこと
やっぱりビンゴ…」

「そうか…」

「会うなら準備するけど…
向こうも落ち着いてるみたいだし…
どうする?」

?何の話だろう?

「そうだな…想嬉」

「なぁに?」

「お前の実の母親だが…生きてる」

「え……?」

今…なんて?
お母さんが生きてる?
なんで?だってちゃんとお葬式もしたよ?
遺体は無かったけど…
お父さんがそれは病気のせいで
腐敗が酷かったからって…

「お前の母親の実家は俺達と同じだ…
そして義母も末端の方だが
一応こちらの人間だな…悪さをしない限り
一般人と変わらないが…」

「どういうこと?
じゃあ…」
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