運命
光が探してる…?
なんで…?
まだ私を堕としたいの?
でも、私には統満がいるから
そんな簡単に堕ちないわ…

「っ!」

光の存在に無意識に怯えてる
統満を抱きしめながら答える

「どういうこと?意味が分からないわ」

「なんかね?ほらー、あの妹ちゃん?
姫なんとかちゃん?が実は敵族の
お姫様でーって言っても他のとこの姫も
やってるみたいだけど?
その事知ったみたいでよく調べたら
想嬉ちゃんに守られた事も知ったみたいで?
取り戻したくて必死になって探してるみたい」

私を取り戻す?
バカにしてるのかしら?
姫歌を好きだから私以上に愛したから
私を捨てたんでしょ?
それがなに?裏切られて…
実は私が悪者じゃないから戻りたい?
ふざけないでよ?
私は統満だけでいい…統満以外の恋情なんて
要らないわ

「想嬉……」

「統満?どうしたの?」

「お前は…俺のだ…」

不安…よね
だってまだ私の想いを伝えてないもの
心配なのは分かるけど…
でも

「私が光のところに戻るとでも思ってる?
もしそう思ったら私を手放すの?
だったら…だったら最初から拾わないでよ!」

「想嬉!」

「その程度の気持ち、私は欲しくない!」

「想嬉…すまない、」

すまない…?
何に対して謝ってるの?
ワタシヲステルノ?
キタナイワタシワハイラナイノ?
ソレナライッソコロシテホシイ

染まっていく…
私の頭が…心が
黒く絶望の色に…
統満にすられたら?
決まってる…もう生きていけない…

「想嬉!!!!」

ギュッ!!!

「そうじゃない!
俺が謝ったのは、お前がなんと言おうと
離してやれないからだ!
俺はもうお前がいないと息すらまともに
すえないんだよっ!」

統満…

「統満…私は…あなたが好きよ…
愛しているわ…」

「あ…き…?」

「だから…泣かないで?
ごめんね?勝手に勘違いして
消えようとした…
ごめんね?ねぇ、もう泣かないで?」

私はあなたのそばにいるから
だから大丈夫よ?

「…想嬉、想嬉…想嬉」

大丈夫よ…統満
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