運命
「統満?」

私を離さない統満
うーん…どうしよう?

「…統満がこんなになるなんて
想嬉ちゃんってほんとすごいねー?」

「都輝…感心してる場合じゃないだろ
このままじゃ今日の予定が狂うだろ?」

予定?

「この後何かあるの?」

「仕事を、持ってきたんだが…
俺から一応説明したいんだよ…」

そっか、私と一緒にいるために
会社に行ってないから…
報告とかあるもんね?

「統満?」

「ん、」

「仕事しなきゃだよ?」

「…」

どうするかなー
んー
そうだ!

「統満?仕事しないなら私
今日1日1人でいる
外に出なきゃ安全だし」

「蓮琉!都輝!報告!」

「えっ?まじで?」

よし!作戦成功!

「想嬉…やるな?」

「ふふ♪」

でも仕事の邪魔になるようなことは
したくないし…
部屋に行っとこうかな?

そう思い…移動しようとしたら

パシッ―――

「どこに行く?」

「今から仕事するんでしょ?
邪魔になりたくないし…
寝室にいるよ?」

ほんとはまだ、統満の姿がみえないと
不安になるけど、同じ家にいるなら
多分…大丈夫…

「想嬉、側にいろ?
すぐ終わらせるから、待っとけ」

そう言って
私を後ろから包むように座らせてくれる

「この体勢、邪魔じゃない?」

「あ?んなわけあるか」

「クスクス、想嬉ちゃん
統満が想嬉ちゃんと離れたくないだけだよ」

「そうだぞ想嬉
お前と離れて荒れられても困るし
そばにいてやれ」

「…分かった」
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