運命
分かった…とは言ったものの
邪魔になってるよね?絶対
だって統満ったら私の頭撫でたり
肩に顔埋めたり
……ほんとに報告聞いてるのかな?


「統満…想嬉が困った顔になってるぞ」

「あ?」

「想嬉ちゃん困ってるね」

「想嬉、どうした?」

「統満って、ほんとに話きいてるの?」

集中してるのかな?

「聞いてるぞ?」

「うそ…私で遊んでるじゃない」

話してる今も私の髪に指巻き付けて
クルクルしてるし…

「あー…想嬉ちゃん
多分大丈夫だよ…統満もやる時はやるし」

「それに、今日は報告だけだからな
統満には聞いて貰うだけでいいし
仕事はいつもと同じことやるだけだしな」

そういうものなのかな?

「想嬉、もう終わる」

「ん、分かった…」

まぁ、聞いてるならいいかな?
私が邪魔にならないなら…それでいい













―――――――――…
それから数分後

「想嬉、終わった…」

「お疲れさま?」

そう言って統満を撫でる

「ん、もっと」

頭を突き出してくる統満を
撫でながらさっきから気になってる
ことを聞いてみる

「お父さんとはいつ…」

会うの?そう聞こうとしたら

ピンポーン―――

チャイムがなった…

?誰だろう…
バタバタバタバタバタバタッ――――――

「「想嬉!!」」

えっ…?

「お父さん…?おか…あさん?」

ギュウ!!!

「想嬉!」

え?なに?ちょっとまって
なんでここにいるの?
なんで私が居ることを知ってるの?
なんで謝ってるの?
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