運命
眩しい…
朝…?
ギュウ――――――
?抱きしめられてる…

「ん…スウスウ…あ…き」

私の名前…
あったことは無いはずなのに…
触れたくて抱き締め返す…

「ん…?……想嬉?」

「――――――」

口パクでおはようございますと言ってみる

「フッ…あぁ、おはよう
少しだけまってろ?紙もってくる
いつまでもお互い何も知らないままっての
困るしな?」

コクン―――
頷く…

「ん、いい子だな」

紙を持ってきてくれたので
まず、気になっていることを
いくつか書いてみる

1、名前と何者か
2、どうして私を拾ったのか
3、私の名前を知ってる理由

「それが知りたいのか?」

コクン―――

「そうだな…まず一つ目
俺の名前は紫暮統満(しぐれとうま)
名前で分かったかもしれないが…
紫暮組若頭でblackmoonの社長だ」

紫暮統満…この町で知らない人は居ない
そのくらいの有名人…
紫暮組という全国No.1の組
その組の人はみんな言うらしい…
若頭を怒らせるな…
怒らせれば近くにいるものの命はない…と
そしてblackmoonは服や家具など
数多くの事を手掛けているブランド企業…
その社長は若いのにやり手…
そんな人が私の目の前にいる…

「俺のこと怖いか?」

フルフル―――
怖くはない…逆に安心していると
紙に書く

「そうか…よかった…
二つ目だが…そうだな…
お前を探していたから」

「?」

私を…探していた?
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