【完】星空を見上げて。
かけがえのない日々
昔は「おもちゃがほしい」とか「およめさんになりたい」とか
そんなたわいもないことばかりを願ってた。
夜になったら、空を見上げて、願いが叶いますようにって。
でも、いつしか願いすら考えなくなって
下ばかりを向いていた。
結局いつも悪いほうに考えて落ち込んで、
久しぶりに見上げた夜空は曇っていて天の川なんて見えなかった。
そっか、天の川とか願いとか全部空想だったんだなって
嘘だったんだって思った。