年下属性はありません!
「ほんとに!すごい嬉しいよ!ありがとう!!」

大袈裟なほど喜ぶと,和也君もまんざらではなさそうだった。

でもお土産・・・あのもっと重要な話があると思ったんですが・・・

「お土産はもちろん嬉しいんだけど,その,和也君最近何かなかった?」

「?ゴールデンウィークですか?」

「うん,そのあたり」

「爺ちゃん家行った以外ですか?」

「そうそう。学校の友だちとか」

「いや,特にないっすね!」

・・・・

この子,隠す気か?

「その,例えば美樹ちゃんとか・・・」

「あ!松井っすか!そうなんですよ!あいつ,聞いてくださいよ!」

あれ,隠す気はないのか。

「こないだ突然告られましたよ。まじわけわんねー」

わけわかんなくないでしょ・・・

「あいついっつも俺を殴ってくるんですよ?なのに突然好きとか言って。それで」

それで!?

「正行に告られたって言ったら,正行は,松井が俺のこと好きだってこと知ってたって!まじか!ってなりました」

まじか!じゃなくて!!!!

「いやいや,美樹ちゃんが和也君好きなの,見てたらわかるよ・・・・」

「まじっすか!」

「正行くんのことはいいから,私が気になるのは」

「?」

「その,二人は付き合うことになったの・・・?」

「は?」

和也君が心底驚いたという顔をした。
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