年下属性はありません!
「いや,今日はその報告かな・・・と思ってたりして」

「そんなわけないじゃないっすか!ちゃんと断りましたよ!」

「そ,そうなの?」

「ちゃんと,俺には好きな人がいるって言いました。」

まっすぐこっちを見て言われた。

多分,それは私のことなんだろう・・・

顔が熱くなるのを感じる・・・

「うっ」

恥ずかしい・・・シワとかシミとか,見られてない!?

「ちょっと,そんなに見ないで」

「あ,すみません,つい」

お互いに目をそらす。

「お待たせいたしました~」

絶妙なタイミングで,料理が運ばれてきた。

「食べよっか,お腹すいたね」

「先生,俺の気持ち分かってますよね?」

「う,,,ん」

「しかもこうやって会ってくれてるってことは,俺,嫌われてないって思っていいんですか?」

「嫌いじゃないよ」

「俺は好きなんですけど,先生は?前に生徒として好きだって言いましたよね?」

・・・核心に触れてきた。

「私も,和也君のことは・・・好きだよ」
< 103 / 111 >

この作品をシェア

pagetop