年下属性はありません!
「今日,戻ってこられるって知らなかったです。」

できるだけ自然な話題を振ってみる。

「私も無理かなーと思ったんだけど,以外に早く終わったので帰ってきちゃった。」

高山先生がいつも通りの調子で答える。

普通だ,大丈夫そう。

「今日どうだった?変わったことなかった?」

「はい,何もありませんでしたよ。」

本当は,生徒から告白されるという一大事件がありましたけどね!

告白なんて,人生で初めてだ!!!そんな甘酸っぱいものが私の身に降りかかるとは。

でも待て待て。本当に告白だったのか?

ほんとに私の勘違いじゃない?

勘違いじゃないと思うんだけど。もし勘違いだったら死ぬほど恥ずかしくない?

例えば罰ゲームとか。

うん,ありそう。ソッチのほうが可能性ありそう。

中学生って残酷だからなー。

相手をいかに傷つけるかって分かってないからなー。

万一分かってても,先生は大人だし?同級生ならだめだけど,先生な多少からかってもいいだろうみたいに思っていても全然不思議じゃない。

いやー,それだ。それそれ。

大人として毅然とした態度とらなきゃな。

心臓がバクバク言ってるけど,これはちょっと驚いただけだから。

大人だって驚くことくらいあるから!
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