年下属性はありません!
「それは,先生,なんか優しいし。大人だし」
「優しくて大人な人なんていくらでもいるよ。私じゃなくても・・・」
「先生は」
私の言葉を和也君が遮る。
「先生は,好きな人に,同じ質問をされて,明確な答えがあるんですか?好きな気持ってなんていうか,説明できないけど,この人じゃなきゃだめだって感じじゃないですか?」
た,確かに新井課長に「俺みたいなおじさんのどこがいいの?」って聞かれても答えられない。
「優しいから」とか「雰囲気が」とかそういうふわふわした答えになってしまう・・・
こやつ,中学生のくせになかなかやりおるな。
「和也君は中学生じゃん。今はまだ分かんないだろうけど,今後,他に好きな人なんていくらでもできるんだよ。」
そう,その時は夢中で,こんなに好きな人はもう現れない!なんて思うけど,意外に他に好きな人なんてすぐにできるんだ。
私だって中学生の頃は身を焦がすような片思いをしてきたけど,今はその人について懐かしいくらいの感情しかない。
将来和也君が本当に好きな人と付き合う時,私とのことは黒歴史にしかならない。
「それは,ないです。こんなにずっと,一年も好きだったのに,先生以外を好きになるなんてありえないです。」
たった一年だろーーーー!と言ってはだめなんだろうな。
中学生にとって一年はすごく長い。
というか,この子一年前から私のこと好きだったの?
「先生」
下を見ていた和也君が顔を上げて,私と視線が合う。
「先生は,俺のこと嫌いですか?俺じゃだめですか?」
和也君は,勉強熱心だし,授業真面目に聞いてくれるし,嫌いなんて思ったことない。むしろ教えやすくて大好きだ。
だめかと言われると,正直私にはもったいないスペックだと思う。
未成年であることを除けば。
「優しくて大人な人なんていくらでもいるよ。私じゃなくても・・・」
「先生は」
私の言葉を和也君が遮る。
「先生は,好きな人に,同じ質問をされて,明確な答えがあるんですか?好きな気持ってなんていうか,説明できないけど,この人じゃなきゃだめだって感じじゃないですか?」
た,確かに新井課長に「俺みたいなおじさんのどこがいいの?」って聞かれても答えられない。
「優しいから」とか「雰囲気が」とかそういうふわふわした答えになってしまう・・・
こやつ,中学生のくせになかなかやりおるな。
「和也君は中学生じゃん。今はまだ分かんないだろうけど,今後,他に好きな人なんていくらでもできるんだよ。」
そう,その時は夢中で,こんなに好きな人はもう現れない!なんて思うけど,意外に他に好きな人なんてすぐにできるんだ。
私だって中学生の頃は身を焦がすような片思いをしてきたけど,今はその人について懐かしいくらいの感情しかない。
将来和也君が本当に好きな人と付き合う時,私とのことは黒歴史にしかならない。
「それは,ないです。こんなにずっと,一年も好きだったのに,先生以外を好きになるなんてありえないです。」
たった一年だろーーーー!と言ってはだめなんだろうな。
中学生にとって一年はすごく長い。
というか,この子一年前から私のこと好きだったの?
「先生」
下を見ていた和也君が顔を上げて,私と視線が合う。
「先生は,俺のこと嫌いですか?俺じゃだめですか?」
和也君は,勉強熱心だし,授業真面目に聞いてくれるし,嫌いなんて思ったことない。むしろ教えやすくて大好きだ。
だめかと言われると,正直私にはもったいないスペックだと思う。
未成年であることを除けば。