年下属性はありません!
結局,今日の授業中はずっと監視されている感じがした。

ちらっとでもチャラ男,いや今元主任の方を見るとバッチリ目があってしまう。

あー,もう勘弁してよ,やりにくい。

そして,小学生コースが終わり,次の準備をしようと講師エリアに戻ると今元主任が近づいて来た。

「木村先生」

な,なに!!

「もう次の中学生の子たち来ているので,開始時間までまだありますがすぐに席につかせていいですからね。あと,あそこ,女の子が後ろを向いて話しているので注意してください」

「あ,はい,すみません」

今,席につかせるつもりだったのに。

それに,あの子らは勉強の話してない?教科書広げてるじゃん。

うぅ,自習室なんて,うるさくなければいいじゃん。注意したくないなぁ。

しかもあの子,私が担当してる子じゃないから,話しにくいし。名前も春菜ちゃんか春香ちゃん(中2)か曖昧・・・

しかし,逆らうことなんてできず私はその子のところに行く。

「あの,さ。勉強,わからないところ聞いてるの?」

春菜(春香?)ちゃんが怪訝な顔でこちらを見る。

「そうですけど・・・」

「じゃあ,そこが解決したら前向いて勉強しようね」

「はい」

とりあえず,注意したぞ!

まだ話しているけど,私ができることはやりきった!

あー背中にチャラ男の視線を感じる・・・
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