年下属性はありません！
和也君の携帯とにらめっこしてたら，新たなラインが来た。

「お疲れ様です。高山です。今元主任をグループに追加しました。」

うちの教室の先生で，ラインのグループを作っている。

シフトやお休みの連絡をしたり，急遽人が足りない時は「誰か出れませんか？」と呼びかけたり，そういった業務連絡に使われている。

そこに今元主任も追加されたのだ。

ふーん

特に返すほどのメールでもない。

と，また一件ラインが来た。

「お疲れ様です。今元です。今日お休みなんですね。」

グループラインではなく，個人ラインだ。

とっさのことで驚く。何て返そう。

「お疲れ様です。そうなんですよ～，お休みです。」

「明後日，本部からこっちに来ている奴らと，こちらの講師の先生とで親睦会をやる予定です。是非木村先生にも参加してもらいたいのですが。高山塾長もいらっしゃるそうです。」

親睦会かー。正直，知らない人と飲むのは気が進まない。

でも，これも仕事の一環だよなぁ。高山先生も行くみたいだし。

「了解しました。明後日，日曜日ですね。予定しておきます。」

観念して，参加のメールを送った。

「楽しみにしています」

また社交辞令だなと思いつつ，布団から起き上がる。惰眠は十分貪った。






あ，やばい

着ていく服がない
< 40 / 111 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop