年下属性はありません!
結局昨日はショッピングモールに行って服とカバンと靴を購入した。

ネットでおしゃれな飲み会の服装を調べたところ,ワンピースがイチオシされていたが,さすがに気合が入りすぎているように思えて,少し長めのスカートとニットのトップスにした。

一般的にはなんてことはない服装だと思うが,私にとっては大冒険だ。

頑張りすぎてるって思われないか心配である。

そして今日は土曜日。

今日は高山先生がお休みだ。

土曜日は生徒も少なくて,かなりゆとりのある日である。

いつも自習室に来ている和也君も土曜日は部活があるらしく,来ない日だ。

今日も心穏やかに過ごせそう。

授業はバイトの先生におまかせしているので,私は来月の講習のシフト表を作成することにしよう。

と,そこにドンペリ登場。しかもそばに部下らしき若い男性を従えている。

「木村先生,お疲れ様です。」

ニコニコして近づいてくる。

「あ,こっちは僕と一緒に今この地域を回っている熊野です。」

「よろしくお願いします,木村先生。お話は伺っています」

熊野さんはドンペリと違って穏やかそうな人だった。なんの話を聞いているのだろう,微妙に気になる。

「明日の親睦会のことですが,19時開始なので,18時30分くらいに迎えに行きます」

「え!迎えに来てもらうなんて悪いですよ」

ドンペリから思いもよらない言葉が飛び出てびっくりした。
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