年下属性はありません!
「何にしても」

ハンバーグに食いつきながら和也君が話を戻す。

「ドンペリと付き合うのは,俺は反対です。」

父親か!

いや,普通の父親なら,今まで浮いた話一つない30歳の娘が男性連れてきたら,手放しで喜ぶか。

「ほーう,なんで?」

一応聞いてみる。

「だって如何わしいじゃないですか,あいつ」

「確かにね~,見る目あるじゃん」

「例えば,正行とか,あいつなら俺もあきらめます」

あんなイケメン中学生に手を出す三十路女性がいたら,それこそ如何わしいわ!

「いやいや,正行君はだめでしょ」

「そうっすか?あいつかっこいいし,ムカつくけど,中身もいいやつですよ。」

「それは知ってるけどさ。というかそういう意味じゃなくて」

「まぁ彼女いますけどね」

彼女いるんだ!

居てもまったく不思議じゃないけど,最近の中学生は進んでますねぇ。

「とにかく,ドンペリはだめです。やめた方がいいっすよ」

やめるもなにも,何も始まってないんですが・・・
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