年下属性はありません!
教室を出てコンビニに向かう。

コンビニまで徒歩数分だ。

いつもは自転車で行くが,松井は自転車で来ていないらしく,それに合わせて歩いていくことにした。

さっきまで騒いでいた松井が突然黙る。

ん?なんだ?

「ねぇ,和,ゴールデウィークどっか行ったりするの?」

「あー,家族で爺ちゃん家に行って,近くの水族館に行く予定だけど。」

「それ以外は?」

「あとは塾も閉まってるし,智とバスケしたりかなぁ」

「ふーん」

「松井は?」

聞かれたから聞き返した。

「私は・・・和と一緒に遊びに行きたい」

予想外の答えに言葉が出ない。

いやいや,なんでだよ。てか行くってどこに行くんだよ。俺は女子と出かけるなんてご免だ。

「行くってどこに?」

とりあえず当たり障りないことだけ聞いた。

「和が行きたいところならどこでもいいよ」

じゃあ,区民体育館でもいいのか?あとは山の上の運動公園とか。

他にバスケができるところはどこかあったかなと考えていると,松井が口を開いた。

「私,和のこと,好きなんだけど」
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