人間発注書
屋敷
バイト先に一体なにをしに行くのか聞かされないまま、俺はコンビニに入っていた。


今シフトに入っているのは高校生の2人だった。


店長もオーナーもいないのか、ダラダラとレジ前でしゃべっている。


俺と新人が店内へ入って行くと一旦背筋を伸ばしたものの、従業員だとわかるとすぐにまた喋り出す。


おいおい、お客さんからクレームが届くぞ。


そう思いながら俺は新人の後に続いた。


「悪い、俺らシフト確認しに来たんだ」


新人が適当な嘘をつき事務所の中へと入っていく。


俺もその後に続いた。


案の定上司の姿はどこにもなかった。


新人は店長の椅子を移動させ、ロッカーの前に置いた。


その上に上がり、ロッカーの上をガサゴソを探っている。

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