人間発注書
☆☆☆
落ち込んだまま学校へ行くと、ミホコが心配そうな顔をして教室にいた。
俺を見るなり駆け寄って来る。
「どうして教えてくれなかったの?」
朝の挨拶もなしにそう言ってくるミホコ。
「教えるってなにを?」
そう聞くとミホコは眉根を寄せて俺を見た。
「瑠菜の事。倒れたって本人から聞いた」
「瑠菜と連絡が取れたのか?」
驚いてそう聞くと、ミホコは小さく頷いた。
「しばらく連絡取れなくて心配してたんだけどね、昨日の夜メールの返事があったの。瑠菜、ストレスで一時的に入院してたみたい」
「入院!?」
俺は思わず声を大きくしてしまい、慌てて口をつぐんだ。
「うん。家の中にいても気が休まないって言ってた」
それはやっぱり両親の会社が危ないからだろうか。
そう思うと、胸が痛んだ。
家にいても休まることのできない瑠菜は、ずっと気を張っている状態だったんだろう。
けれど、連絡が取れたと言う事に安堵した。
落ち込んだまま学校へ行くと、ミホコが心配そうな顔をして教室にいた。
俺を見るなり駆け寄って来る。
「どうして教えてくれなかったの?」
朝の挨拶もなしにそう言ってくるミホコ。
「教えるってなにを?」
そう聞くとミホコは眉根を寄せて俺を見た。
「瑠菜の事。倒れたって本人から聞いた」
「瑠菜と連絡が取れたのか?」
驚いてそう聞くと、ミホコは小さく頷いた。
「しばらく連絡取れなくて心配してたんだけどね、昨日の夜メールの返事があったの。瑠菜、ストレスで一時的に入院してたみたい」
「入院!?」
俺は思わず声を大きくしてしまい、慌てて口をつぐんだ。
「うん。家の中にいても気が休まないって言ってた」
それはやっぱり両親の会社が危ないからだろうか。
そう思うと、胸が痛んだ。
家にいても休まることのできない瑠菜は、ずっと気を張っている状態だったんだろう。
けれど、連絡が取れたと言う事に安堵した。