人間発注書
金額が大きすぎていまいちピンとこないけど。


「君はまだ高校生だからだ。売られた後もちゃんと大学を卒業すれば金額は増えるだろうな」


そう言い、西崎さんはパソコン画面を自分の方へと戻した。


「ちなみに、彼女の金額はどのくらいになるんですか?」


そう聞くと、西崎さんはチラリと俺へ視線を向けて「聞かない方がいい」と、答えた。


「それでも知りたいんです。少しでも役に立ちたいから」


身を乗り出してそう言うと西崎さんは呆れたような表情を浮かべた。


「ザッと計算しても、お前の10倍は価値がある」


そう言われて、俺は愕然としてしまったのだった。

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