人間発注書
「今日新人は?」
急いで駆け寄ってそう質問すると、1人がけだるそうに「いきなりやめて行ったって、店長が言ってましたよ」と、返事をした。
彼は新人の代わりに突如シフトに入れられて、怒っている。
けれどそんな愚痴を聞いてやる暇なんてなかった。
俺は事務所へ行き、パソコン画面でシフトを作り直している店長に新人の事を質問した。
「今朝突然辞めさせてくれって電話がきたんだよ。全く困ったやつだよ」
そう言い、ガシガシと頭をかいた。
俺は茫然としてしまい、しばらくその場から動くことができなかった。
どうして新人はバイトをやめたんだ?
こんな突然に、ミホコがいなくなるとほぼ同時にだ。
そこにはなにか関係がある気がして、嫌な予感が胸をよぎった。
チラリとロッカーの上のバインダーへ視線を向ける。
あれにミホコがすでに載っていたのだろうか。
それを見た新人が何を思ったのだろうか。
考えれば考えるほど、思考回路はマイナスな方向へと進んでいく。
俺は店長に頭を下げ、コンビニを後にしたのだった。
急いで駆け寄ってそう質問すると、1人がけだるそうに「いきなりやめて行ったって、店長が言ってましたよ」と、返事をした。
彼は新人の代わりに突如シフトに入れられて、怒っている。
けれどそんな愚痴を聞いてやる暇なんてなかった。
俺は事務所へ行き、パソコン画面でシフトを作り直している店長に新人の事を質問した。
「今朝突然辞めさせてくれって電話がきたんだよ。全く困ったやつだよ」
そう言い、ガシガシと頭をかいた。
俺は茫然としてしまい、しばらくその場から動くことができなかった。
どうして新人はバイトをやめたんだ?
こんな突然に、ミホコがいなくなるとほぼ同時にだ。
そこにはなにか関係がある気がして、嫌な予感が胸をよぎった。
チラリとロッカーの上のバインダーへ視線を向ける。
あれにミホコがすでに載っていたのだろうか。
それを見た新人が何を思ったのだろうか。
考えれば考えるほど、思考回路はマイナスな方向へと進んでいく。
俺は店長に頭を下げ、コンビニを後にしたのだった。