人間発注書
☆☆☆

翌日。


学校に到着した俺は教室へは向かわず、そのまま職員室へと向かった。


担任ならミホコの情報を何か知っているはずだと思ったのだ。


職員室のドアをノックして開けると、まだ半分ほどの先生しか来ていなかった。


しかしその中には担任の高原先生の姿があった。


「高原先生!」


入口の近くから呼ぶと、高原先生が気が付いてこちらへ向かってきてくれた。


「おはよう立木君。今日は随分と早い登校ね」


そう言いながら、高原先生はどこか嬉しそうな顔している。


「先生。ミホコはどこへ行ったんですか?」


俺は単刀直入にそう聞いた。


高原先生は驚いたように目を見開き、そして視線を空中へと彷徨わせた。


明らかに動揺している様子だ。
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