人間発注書
「お前、人間発注書って知ってるか?」


「なんだそれ? 新しいオモチャか?」


真顔でそう聞いてくる伸紀に思わず笑いそうになってしまう。


「お前もテレビとか見ないんだったな」


「おう。俺が見てるのは動画サイトだな。最近の俺のお気に入り動画を見るか?」


「いや、遠慮しとくよ」


俺はすぐさま左右に首を振った。


伸紀が好んで見ている動画は色々なバカな事を実行してみる動画だ。


普段見てみると結構面白いが、今の俺が見たらただムカつくだけなのはわかっていた。


「で、秋夜はその人間何とかって言うことで悩んでるのか?」


「そう言う事だな」


俺はそう言い、最後のから揚げを口の中に放り込んだ。


どうにか全部食べきる事ができた。
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