人間発注書
「白鳥さんの場合は、ご両親と仲の良い友人が白鳥さんを売る事決めたの」


仲の良い友人……?


その言葉がひっかかった。


ミホコを売ったのは両親だけじゃないのか?


仲の良い友人ってまさか……。


「新人?」


小さく呟いていた。


ミホコたちと同時期にいなくなった新人。


「知っているの?」


高原先生が驚いたようにそう聞いて来たので、俺の世界がグニャリと歪んだ。


そんな、嘘だろ?


ミホコは新人の事を思い出して真っ赤になって照れていた。


新人も、ミホコと2人でいるときはとても幸せそうな顔をしていた。


それが、なんで……!?
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