人間発注書
☆☆☆
前回とは違う女性が出迎えてくれて、前回と同じ豪華な客室へと通された。
伸紀が俺の後ろで緊張しているのがわかる。
俺自身は別の意味で緊張していた。
「やぁ、また君か。おや、相方が違うみたいだね」
前回と同じソファに座り、別の女性を左右に座らせた村山が腰も上げずにそう言って来た。
「今日は聞きたい事があってきました」
「なんだ。いい商品が入ったとかじゃないのか」
村山はあからさまに顔をしかめてそう言ったが、無下に追い返す気もないようだ。
俺と伸紀は勝手に向かい側のソファに座った。
「なんだか緊迫した雰囲気だな。どうした?」
「友人が『人間発注書』に売られました」
俺は村山を真っ直ぐに見つめてそう言った。
村山はピクリと眉を動かして興味を示した。
「同級生の女子生徒です。俺は彼女を助け出したいんです」
「その子は美人か?」
前回とは違う女性が出迎えてくれて、前回と同じ豪華な客室へと通された。
伸紀が俺の後ろで緊張しているのがわかる。
俺自身は別の意味で緊張していた。
「やぁ、また君か。おや、相方が違うみたいだね」
前回と同じソファに座り、別の女性を左右に座らせた村山が腰も上げずにそう言って来た。
「今日は聞きたい事があってきました」
「なんだ。いい商品が入ったとかじゃないのか」
村山はあからさまに顔をしかめてそう言ったが、無下に追い返す気もないようだ。
俺と伸紀は勝手に向かい側のソファに座った。
「なんだか緊迫した雰囲気だな。どうした?」
「友人が『人間発注書』に売られました」
俺は村山を真っ直ぐに見つめてそう言った。
村山はピクリと眉を動かして興味を示した。
「同級生の女子生徒です。俺は彼女を助け出したいんです」
「その子は美人か?」