人間発注書
「泊まるって、どこに?」


ミホコも周囲を見回してそう聞いて来た。


ある程度のお金は用意してきたけれど、宿泊施設が見当たらないのなら泊まる事はできない。


「とにかく、駅に歩いて行ってみよう」


俺はそう言い、ミホコの手を強く握りしめて歩き出したのだった。
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