人間発注書

人間発注書

いつまでも落ち込んでいても仕方がない。


ほっておけば鎮火するだろうと思い、俺はいつも通りの生活を送ることにした。


晩ご飯を食べ、風呂に入り、テレビを見て談笑する。


そして夜の１１時くらいになって、自室へと戻ってきた。


スマホはあの時投げ出したままの状態になっている。


それを拾い上げ、掲示板に接続した。


想像通り、掲示板内は少しだけ荒れているようだった。


けれどそれは《バーカ！》と書き込んでしまった俺に向けられているだけで、サイトや瑠菜への攻撃的な言葉はどこにもなかった。


それを確認した俺は安堵のため息を吐きだした。


自分のバカな発言のせいでサイトや瑠菜に飛び火したらどうしようかと考えていたところだったのだ。


掲示板内はすでに他の話題で盛り上がっているし、大丈夫そうだ。