人間発注書
離れ
俺は登校してきたミホコと伸紀の2人と合流し、学校に背を向けて歩いていた。


警察が来るかもしれない学校から高原先生が逃がしてくれたんだと説明すると、2人は安堵したような笑顔を浮かべた。


放課後になれば高原先生が家に連れて行ってくれる。


その間はきっと大丈夫だろう。


「放課後までどうするの?」


ミホコにそう質問されたので、俺は自分たちの姿を見おろした。


当然学生服姿だ。


このまま街中をフラフラ歩くワケにもいかないし、一旦家に帰る事も危険な行為だ。


「私服を買おう」


俺はそう提案して2人と一緒に買い物へと出かけたのだった。
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