人間発注書
「それなら大丈夫だよ。高原先生がちゃんと伝えてくれる」


俺がそう言ったタイミングで、高原先生が姿を現した。


手には教材が入った重そうなバッグが持たれている。


「お待たせ。ごめんね遅くなって」


高原先生はまるで友達へ向けて言うようにそう言った。


「じゃ、さっそく行こうか」


高原先生の言葉に頷き、俺たち3人は歩き出したのだった。
< 278 / 304 >

この作品をシェア

pagetop