人間発注書
☆☆☆

高原先生の家は車で30分くらいの場所にある大きな家だった。


昔ながらの瓦ぶき屋根で、小さな離れまである。


このあたりでこんな家が残っているなんて知らなかった。


「君たち3人はそこの離れにいてもらうようになるけど、大丈夫?」


離れの部屋は誰も使っていなかったのかホコリが積もっている。


けれど、それを掃除すれば十分な広さがあった。


「ありがとうございます」


ミホコが高原先生へ丁寧に頭を下げた。


「いいのよ。あなたたちは何も悪い事なんてしてないんだから」
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