人間発注書
☆☆☆

夜になって2人の寝息が聞こえて来た頃、俺はそっと布団を抜け出した。


今はまだいい。


ここに居ればしばらくは安全かもしれない。


でも警察がいつまでもこの場所を特定できないなんてこと、あり得ない。


きっと近いうちにここにも来ることだろう。


その前に、やらなきゃいけない事がある。


犯罪者になってしまった俺の目的はまだ終わっていないんだから……。

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