人間発注書
俺はそっと高原先生の背後へと回った。


「先生、ごめん」


俺はそう呟くと、ポケットに忍ばせていたスタンガンを握りしめた。


森の中で襲われた時考えたんだ。


スタンガンなら相手を殺さずに攻撃できる。


ナイフの方がよほど危ないかもしれないと。


だから、瑠菜を助けるために購入していたんだ。


高原先生が振り向いたその瞬間、俺はスタンガンを先生のわき腹に押し当てたんだ。
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