人間発注書
バチンッ!


と、大きな音が聞こえた次の瞬間、高原先生の体は横倒しに倒れていた。


罪悪感から胸に鋭い痛みが走るけれど、それは見て見ぬふりをした。


黒スーツの男がすぐに立ち上がり、銃口をこちらへ向けた。


俺は両手を上げて戦う意思はない事を告げた。


瑠菜と視線がぶつかり、瑠菜は驚いたように目を見開いた。


「誰だお前は」


ようやく俺の存在に気が付いた村山がそう聞いて来た。


俺はカツラを脱ぎ捨てた。


「お前、コンビニのアルバイトじゃないか」


「覚えててもらえて光栄です」


俺は村山へ向けて軽く会釈をした。


ミホコと伸紀も何か言いたそうな顔をしていたが、今説明している時間はない。
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