人間発注書
ミホコがため息を吐き出してそう言った。


やっぱり、かなりニュースになっていたようだ。


自分だけが見た悪夢だと思い込みたかったけれど、その願いは完全に砕け散ってしまった。


「やっぱり、本当にあんなことがあるんだな……」


「どうしたの、いきなり」


「なんでもない。俺今日バイトだから」


俺はミホコへそう言うと、席を立ってそそくさと教室を出たのだった。
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