人間発注書
本能的にこれはヤバイものだと感じとった俺は、すぐにバインダーを閉じた。


パッと見ただけだからこれが何だったのかわからない。


けれど、心臓がバクバクと音を立て始めている。


「お、俺は何も見てないからな」


自分自身にそう言聞かせるように呟いて、俺はすぐにそのバインダーをロッカーの上へと戻したのだった。
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