人間発注書
☆☆☆
ひょんなことからあの男性客の名前と家を突き止めた俺は、翌日の日曜日に朝から夕方までバイトに入っていた。
学生である俺が目一杯稼げるのは休日くらいしかない。
今年の夏休みは予定も組まれているから、いつも以上に張り切ってシフトに入っていた。
この日の相方は新人だったため、気がねなく働く事ができる。
「なぁ、この前の上得意様ってさ、あの丘の屋敷に暮らしてる?」
店内からお客さんが減った頃を見計らい、俺はお菓子の品出しをしている新人にそう聞いた。
「あぁ。なんだ秋夜、知り合いかなんかだったのか?」
「いや、知り合いじゃないけど昨日家の近くで見かけたから」
そう言い、新人の隣にしゃがみ込んでお菓子の箱を開けていく。
さっき昼のラッシュが終ったばかりだから、売り場はスカスカだ。
「そうなのか。あの人は確かにあの屋敷に暮らしてるって話を聞いたことがある」
「しかも、いろんな女が出入りしてるって?」
ひょんなことからあの男性客の名前と家を突き止めた俺は、翌日の日曜日に朝から夕方までバイトに入っていた。
学生である俺が目一杯稼げるのは休日くらいしかない。
今年の夏休みは予定も組まれているから、いつも以上に張り切ってシフトに入っていた。
この日の相方は新人だったため、気がねなく働く事ができる。
「なぁ、この前の上得意様ってさ、あの丘の屋敷に暮らしてる?」
店内からお客さんが減った頃を見計らい、俺はお菓子の品出しをしている新人にそう聞いた。
「あぁ。なんだ秋夜、知り合いかなんかだったのか?」
「いや、知り合いじゃないけど昨日家の近くで見かけたから」
そう言い、新人の隣にしゃがみ込んでお菓子の箱を開けていく。
さっき昼のラッシュが終ったばかりだから、売り場はスカスカだ。
「そうなのか。あの人は確かにあの屋敷に暮らしてるって話を聞いたことがある」
「しかも、いろんな女が出入りしてるって?」