人間発注書

グズグズとそんな事を考えていると、気が付いたらミホコはスマホをいじっていた。


俺との会話に飽きたのかもしれない。


そう思って自分の席へ戻ろうとした時だった。


「今日の放課後って空いてる？」


と、ミホコから話しかけられて足を止めた。


「空いてるけど？」


「瑠菜が秋夜と会ってもいいって」


そう言い、ミホコがスマホを差し出して来た。


「は？」


驚いた勢いでスマホを奪って確認してみると、そこには瑠菜とミホコのやり取りが表示されていた。


《瑠菜おはよー。
あのさぁ、前に紹介した秋夜のことなんだけど、覚えてる？》


《ミホコちゃんおはようございます。
秋夜さんの事、覚えていますがどうかしましたか？》