人間発注書
《瑠菜ともっと仲良くなりたいみたいなんだけど、ダメかな？》


《なんだ、そんなことですか。


大丈夫ですよ。ミホコちゃんの友達と私も仲良くなりたいです》


《じゃぁ、今日の放課後とか空いてる？》


《１時間ほどでよければ、空いていますよ》


《ありがとう！　じゃぁ、待ち合わせの時間や場所は秋夜本人が連絡すると思うから！　仲良くしてやってね！》


そんなやりとりに俺は目を丸くした。


さっきの短期間ですでに瑠菜との約束を取り付けていたなんて、思ってもいなかった。


「よかったね。瑠菜も秋夜と仲良くなりたいみたい」


「それは、そうかもしれないけど……」


俺は何度もそのやり取りを読み直した。


確かに瑠菜と仲良くなりたくて、少し焦っていた。


けれど、今日の放課後いきなり会えることになるなんて思ってもいなかったので、気持ちは全然ついてこない。
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