人間発注書
☆☆☆

大学の講義は午前中で終わっていたらしい新人と合流し、俺は新人の暮らしているアパートへ足を運んでいた。


狭い部屋だけど男1人で暮らすには十分な広さがある。


「思ってたより随分綺麗だな」


ゴミ袋が山積みになっていたりゴミ箱からゴミが溢れていたりするのかと思っていたが、そんなことはなかった。


部屋の中も整頓され、無駄なものがない。


「だろ? 一応綺麗好きなんだぞ」


新人はそう言いながらクローゼットを開いた。


中にはズラリと服が並んでいる。


クローゼットの半分から下は物置になっているが、そこにはカバンや靴が並んでいる。


「すげぇな!」


俺の服の倍はありそうな数に目を輝かせる。
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