人間発注書
次の約束
瑠菜との衝撃的な出会いを思い出して１人でクスッと笑ってしまう。


コンビニに来たこともなかったお嬢様の瑠菜と出合えるなんて本当に奇跡のような出来事だった。


あれから瑠菜は何度かコンビニと訪れてくれて、ミホコと打ち解けて行った。


そしてある日スマホを買ってもらうことができたと報告してきたのだ。


真っ先にミホコに伝えたくて、毎日コンビニに来ていたのだと。


２人は番号を交換し、スマホの扱いに慣れない瑠菜にミホコは色々と教えてやっているようだった。


そんな中、俺も便乗して瑠菜の番号を教えてもらっていたのだ。


『スマホでは沢山の人とゲームで繋がる事もできるんだよ～』


ミホコがそう言って、瑠菜の心をほぐしてくれた。


けれど、それだけの理由で簡単に番号を教えてしまう瑠菜を不安に感じたこともある。


妙な男に騙されやしないかと、見ているだけで冷や冷やするのだ。


そんな事を考えていると、瑠菜が店内へと姿を見せた。


涼しげな花柄のワンピースが瑠菜が切る事によって一際輝いて見える。
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