人間発注書
「そういえば、最初ミホコには何て声をかけられたの?」


ずっと気になっていた質問だった。


たったあれだけの時間で瑠菜の心を開いてしまった話術はぜひ知っておきたかった。


「ミホコちゃん、私をイトコと勘違いして話しかけて来たんです」


瑠菜は思い出し笑いをしながらそう言った。


「そっくりだからビックリしちゃった。よかったら仲良くしてくれない? って言われて、私そんな風に友達ができたことがなかったから嬉しくて」


そうだったのか。
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